ショートショート

「アン夫人の寡黙」"The Reticence of Lady Anne" サキ

訳:中西秀男 ちょっとしたネタの小品だけど、それにうまく家で飼われている猫と鳥を絡めて書いているところがミソ。

「心あたたまる記事」A Good Little Feature

M・C・ブラックマン M. C. Blackman 『世界ショートショート傑作選1』 編:各務三郎 講談社文庫 所収 残酷な話。記者が無責任すぎ。

「危険な曲り角」Around Any Turn

ジム・ボズワース Jim Bosworth 『世界ショートショート傑作選1』 編:各務三郎 講談社文庫 所収 オチは予想が付きやすいが、アイディアはまあまあ。だけど、締め方が弱いかな。

「死刑囚監房」Peter Fereney's Death Cell

W・P・マッギヴァーン W. P. McGivern 『世界ショートショート傑作選1』 編:各務三郎 講談社文庫 所収 面白いのだが、シニカルすぎる。素直すぎてシニカルって。

「チェックメイト」Checkmate

サミュエル・W・テーラー Samuel W. Taylor 『世界ショートショート傑作選1』 編:各務三郎 講談社文庫 所収 短くても文学的な作品だと思う。意外な結末や、恐怖だけがショートショートでない好例。

「とんだ災難」I Never Felt Better ジェームズ・M・アルマン James M. Ullman

『世界ショートショート傑作選1』 編:各務三郎 講談社文庫 所収 ジョン・コリアの短篇に似たような作品があったような。そちらの方がうまかったかな。

「五人目の客」Fifth Head G・G・フィックリング G. G. Fickling

『世界ショートショート傑作選1』 編:各務三郎 講談社文庫 所収 タイトルが引っかけになってる。

「失礼、番号ちがい -ではありません」Sorry, Right Number チャールズ・アインスタイン Charles Einstein

『世界ショートショート傑作選1』 編:各務三郎 講談社文庫 所収 古い電話のシステムを使った小品。悪くはない。

「走れ、ウィリー」Run, Willie Run ヘンリー・スレッサー Henry Slesar

『世界ショートショート傑作選1』 編:各務三郎 講談社文庫 所収 各務三郎が解説で引用している、リチャード・バーブライトによるシュートショートの定義。「…物語のなかに閃光の人生をかいまみせながら…」というのを代表する作品ではある。

「神になった男」都筑道夫

寓話っぽいのだけども、どっちつかずかな。

「青信号」都筑道夫

読者へ選択肢を残して終わるタイプ。私ならとりあえず車をやり過ごしてからダッシュして拾うだね。