2009-01-01から1年間の記事一覧

『世界ショートショート傑作選1』 編:各務三郎 講談社文庫

世界ショートショート傑作選〈1〉 (1978年) (講談社文庫)作者: 各務三郎,ナメ川コーイチ出版社/メーカー: 講談社発売日: 1978/11/15メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 16回この商品を含むブログ (2件) を見るショートショートアンソロジー "World's Fascina…

「とんだ災難」I Never Felt Better ジェームズ・M・アルマン James M. Ullman

『世界ショートショート傑作選1』 編:各務三郎 講談社文庫 所収 ジョン・コリアの短篇に似たような作品があったような。そちらの方がうまかったかな。

「五人目の客」Fifth Head G・G・フィックリング G. G. Fickling

『世界ショートショート傑作選1』 編:各務三郎 講談社文庫 所収 タイトルが引っかけになってる。

「失礼、番号ちがい -ではありません」Sorry, Right Number チャールズ・アインスタイン Charles Einstein

『世界ショートショート傑作選1』 編:各務三郎 講談社文庫 所収 古い電話のシステムを使った小品。悪くはない。

「走れ、ウィリー」Run, Willie Run ヘンリー・スレッサー Henry Slesar

『世界ショートショート傑作選1』 編:各務三郎 講談社文庫 所収 各務三郎が解説で引用している、リチャード・バーブライトによるシュートショートの定義。「…物語のなかに閃光の人生をかいまみせながら…」というのを代表する作品ではある。

『世界短編傑作集4』 編:江戸川乱歩 創元推理文庫

世界短編傑作集 4 (創元推理文庫 100-4)作者: E.ヘミングウェイ,江戸川乱歩出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 1961/04/07メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 41回この商品を含むブログ (17件) を見るミステリ小説アンソロジー "Great Short Stories of Det…

「殺人者」The Killers アーネスト・ヘミングウェイ

『世界短編傑作集4』編:江戸川乱歩 創元推理文庫 所収 ここからハードボイルドの文体が始まったと言うのと、殺し屋のプロトタイプが生まれたと言う歴史的価値云々を知っていないと、少し面白みに欠けるが、殺し屋とのやり取りや、静かに自分の運命を受け入…

「完全犯罪」The Perfect Crime ベン・レイ・レドマン

『世界短編傑作集3』編:江戸川乱歩 創元推理文庫 所収 動機が自尊心を守るためと言う点が、極めて凶悪なのではないかと思わせる。これも探偵物のセルフパロディのような物?

「夜鴬荘」Philomel Cottage アガサ・クリスティー

『世界短編傑作集3』編:江戸川乱歩 創元推理文庫 所収 何となくアンフェアな感じがしなくもない。

「二壜のソース」The Two Bottle of Relish ロード・ダンセイニ

『世界短編傑作集3』編:江戸川乱歩 創元推理文庫 所収 これぞ「奇妙な味」ともいうべき大傑作短篇だと思う。だれも小屋の中を覗き込もうとしなかった、という矛盾点があっても、傑作には変わりない・

「ボーダー・ライン事件」The Border-Line Case マージェリー・アリンガム

『世界短編傑作集3』編:江戸川乱歩 創元推理文庫 所収 シンプルであるが故に面白い。

「イギリス製濾過器」English Filter C・E・ベチョファー・ロバーツ Carl Eric Bechhofer Roberts

『世界短編傑作集3』編:江戸川乱歩 創元推理文庫 所収 そもそも、フタの無い(開けっ放しの)濾過器というのが今では想像しにくい。動機も殺さなくてはならないほどではないのでは?

「密室の行者」Solved by Inspection ロナルド・A・ノックス

『世界短編傑作集3』編:江戸川乱歩 創元推理文庫 所収 奇想的にも関わらず、シンプルな作品で面白い。

「偶然の審判」The Avenging Chanceアントニイ・バークリー

『世界短編傑作集3』編:江戸川乱歩 創元推理文庫 所収 有名なミステリ『毒入りチョコレート事件』の元になった物らしい。その『毒入り…』は未読なのだけど、何人もの探偵がいくつもの推理を展開してみせる構成で、ミステリのパロディというか、アンチミステ…

「茶の葉」The Tea Leaf エドガー・ジェプスン & ロバート・ユーステス

『世界短編傑作集3』編:江戸川乱歩 創元推理文庫 所収 これも小学生のころに、読んだ推理クイズの本に載ってた。話しとしては面白いのだけど、尖ったドライアイスを胸に差し込むには無理がありすぎる。それにドライアイスをポットに入れてたら、中で気化し…

「堕天使の冒険」The Adventure of the Fallen Angels パーシヴァル・ワイルド

『世界短編傑作集3』編:江戸川乱歩 創元推理文庫 所収 実話を元とにしているせいか、結構面白い。しかしトニイがあまりに浅はかすぎる。

「キプロスの蜂」The Cyprian Bees アントニー・ウイン

『世界短編傑作集3』編:江戸川乱歩 創元推理文庫 所収 最初の推理に厳密さが無さ過ぎ、犯人も複数同じ方法で殺して、事件性を疑われたらすぐに足がついてしまう。でも、まあまあ良かったかも。

『世界短編傑作集3』 編:江戸川乱歩 創元推理文庫

世界短編傑作集 3 (創元推理文庫 100-3)作者: アントニー・ウイン,江戸川乱歩出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 1960/12/19メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 17回この商品を含むブログ (27件) を見るミステリ小説アンソロジー "Great Short Stories of D…

「窓のふくろう」 The Owl at the Winodw G・D・H・コール & M・I・コール

『世界短編傑作集2』編:江戸川乱歩 創元推理文庫 所収 無理があり過ぎでは、「窓のふくろう」というタイトルもあまり生かされてない。

「急行列車内の謎」 Mystery of the Sleeping Car Express F・W・クロフツ

『世界短編傑作集2』編:江戸川乱歩 創元推理文庫 所収 極めて簡潔に書かれているが、状況を穴の無いようにしっかりと説明するのに、かなりのページ数を取られている。そのわりには驚くほどのトリックではないのでな少し物足りない。

「ブルックベンド荘の悲劇」 The Tragedy at Brookbend Cottage アーネスト・ブラマ

『世界短編傑作集2』編:江戸川乱歩 創元推理文庫 所収 三篇連続で機械トリックのネタ。自分はつくづくこういった、物理トリックには興味が無いことがわかった。だけど、ラストに意外な展開が待っていて(今となっては古典的なネタだけど)それは面白かった。

「好打」The Sweet Shot E・C・ベントリー

『世界短編傑作集2』編:江戸川乱歩 創元推理文庫 所収 とにかくゴルフ用語が沢山出てきてそれらの解説が無いので(新版にはあるかも)途中の経過がわからないことばかりだった。

「ギルバート・マレル卿の絵」Sir Gilbert Murell's Picture ヴィクター・L・ホワイトチャーチ

『世界短編傑作集2』編:江戸川乱歩 創元推理文庫 所収 子供のころ、推理クイズの本が大好きで何冊も読んでいた。その手の子供向けの本は有名なミステリからネタを持ってきている物が多く、ネタばらしの被害にあっていた。この作品も子供のころに既に知って…

「オスカー・ブロズキー事件」The Case of Oscar Brodski R・オースチン・フリーマン

『世界短編傑作集2』編:江戸川乱歩 創元推理文庫 所収 『刑事コロンボ』などで有名な、いわゆる倒叙推理物です。探偵役のソーンダイク博士が科学的な捜査を駆使して犯人を捕まえるのだけど、都合の良い偶然(兇器の発見とか)があったりしたので少し物足り…

「ズームドルフ事件」 The Doomdorf Mysteryメルヴィル・D・ポースト

『世界短編傑作集2』編:江戸川乱歩 創元推理文庫 所収 トリックがどうのと言うより、開拓時代のアメリカっぽさと、キリスト教的な考え方や、土俗的な考え方が色濃く作品無いに流れていて雰囲気を作っていていい。

「奇妙な跡」Die Seltsame Fahrite バルドゥイン・グロルラー

『世界短編傑作集2』編:江戸川乱歩 創元推理文庫 所収 障害のある病人が関わっているある意味タブーなミステリといった感じ。親切心を逆手に取った凶悪な事件である。

「赤い絹の肩かけ」 L'Echarpe De Soie Rouge モーリス・ルブラン

『世界短編傑作集2』編:江戸川乱歩 創元推理文庫 所収 ルパンのちゃんとした作品を読むのはこれが初めてだった。かなり面白かった。ルパンのガニマール警部に対するライバル的な友情を逆手に取る、古典的ながらもすっかり騙されてしまった。

『世界短編傑作集2』 編:江戸川乱歩 創元推理文庫

世界短編傑作集 2 (創元推理文庫 100-2)作者: モーリス・ルブラン,江戸川乱歩出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 1961/01/13メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 7回この商品を含むブログ (15件) を見るミステリ小説アンソロジー "Great Short Stories of De…

「放心家組合」 The Absent-minded Coterie ロバート・バー

『世界短編傑作集1』編:江戸川乱歩 創元推理文庫 所収 この小説はすごい。ラストの思わぬ展開、見事に探偵が負けてしまう話し。犯罪そのものも巧妙。 傑作だと言っていいできばえだが、ここに出てくる犯罪者(作中で明確に犯罪が立証されてはいないが)は、…

「十三号独房の問題」 The Problem of Cell 13 ジャック・フットレル

『世界短編傑作集1』編:江戸川乱歩 創元推理文庫 所収 これも小学校のころから名前だけは知っているが読んだことの無かった、「思考機械」と言われる人物の探偵物。なかなかお見事な脱出劇ではあるが、「どんな状況でも脱出出来る」というわりには、いささ…