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『世界短編傑作集3』編:江戸川乱歩 創元推理文庫 所収 これぞ「奇妙な味」ともいうべき大傑作短篇だと思う。だれも小屋の中を覗き込もうとしなかった、という矛盾点があっても、傑作には変わりない・
『世界短編傑作集3』編:江戸川乱歩 創元推理文庫 所収 有名なミステリ『毒入りチョコレート事件』の元になった物らしい。その『毒入り…』は未読なのだけど、何人もの探偵がいくつもの推理を展開してみせる構成で、ミステリのパロディというか、アンチミステ…
『世界短編傑作集1』編:江戸川乱歩 創元推理文庫 所収 この小説はすごい。ラストの思わぬ展開、見事に探偵が負けてしまう話し。犯罪そのものも巧妙。 傑作だと言っていいできばえだが、ここに出てくる犯罪者(作中で明確に犯罪が立証されてはいないが)は、…
ブラックすぎる。というか残虐すぎる。ブラッドベリは元々ダークなテイストを持っていてそこが魅力なのだけど、ここまで残酷なのは他にはないのでは? 自分が一番ん不幸だと思う父親のエゴイスティックな狂気に驚く。しかし、結末をはっきりさせない絶妙な終…
とある不気味な家のお話ですが、その家の恐さ、不気味さの表現の仕方が秀逸。この家は住人を食らってしまっているのでは? と不安感を煽るオチの付け方が巧い。恐さを直接描かず間接的に描く。怪奇小説のお手本の様な作品。 ひこばえ(蘖)とは茂った草木の…
訳:大森望 『20世紀SF 1 1940年代 星ねずみ』編:中村融&山岸真 河出文庫 所収 ハリー・ライトはある朝目が覚めると、今日が水曜日であると言う実感を得るのだが、同時に昨日が月曜日だったと言う印象も得る。いったい火曜日はどうしてしまったのだろうと…
訳:安野玲 『20世紀SF 1 1940年代 星ねずみ』編:中村融&山岸真 河出文庫 所収 ブレッドベリらしい素晴らしい作品。ダークでロマンティックなSFの妙。 流星群とともに宇宙を旅することになったストーンのエピソードを読んで、ジョン・カーペンター監督、ダ…