怪奇
ロバート・F・ヤングは好きな作家。西洋的な現代の寓話ってところかな。
子供時代に戻って恐さを味わえた感じ。この作品が一番ハロウィンらしい小品かもしれない。
古典的な怪奇小説。最後に突然、記述者の推測が入って終わるが、それも古典的でよい。 ただ、全36ページ中、29ページまで記述者である「私」が女性であることに気がつかなかった。なのでずっと男だと思っていた。これは気づかない私がバカなのか、作者がヘタ…
面白い。このような永劫の時間を感じさせるタイプの話しは大好き。 タイトルが"The Circle"であるため、登場人物たちが永遠と同じことを繰り返すであることが暗示させられるのだけど、これは死よりも恐い状況だ。 しかし、原題"The Circle"を「輪廻」として…
極めてありがちなパターンの話しではあるが、ムクムクと少女の顔が変形していく場面はかなりホラーで良い。
ハロウィンはあまり関係ない話し。吸血鬼の正体もさほど面白いわけではないと思う。
ブラックすぎる。というか残虐すぎる。ブラッドベリは元々ダークなテイストを持っていてそこが魅力なのだけど、ここまで残酷なのは他にはないのでは? 自分が一番ん不幸だと思う父親のエゴイスティックな狂気に驚く。しかし、結末をはっきりさせない絶妙な終…
ありがちな話しではあるが、書き方がうまい。
タイトルと舞台設定で怪談かと思わせて、このオチはスカしてる。まあ都筑道夫らしいともいえる。
謎がはっきり提示されない、何となく不安なタイプの小品。若さへの憧憬が少し含まれているくらいで、それほど出来がいいわけでもないと思う。
因縁のある人形の話しをちょっと変則的に書いた小品。
読んでも読んでも読み終われない謎の本の話し。 タイトルの付け方、最後の落とし方、都筑道夫の絶品芸です。さすが。 本にまつわる謎というだけでゾクゾクします。
この作品は元々『異形コレクションXVI「帰還」』に納められていた一編。倉坂鬼一郎の作品は初期作品をいくつかは読んでいたがこれは久しぶりに読んだ作品。しかし彼らしいオーソドックスな作風の怪奇小説で安心した。 ある男が何年かぶりに自分の生まれ故郷…
とある不気味な家のお話ですが、その家の恐さ、不気味さの表現の仕方が秀逸。この家は住人を食らってしまっているのでは? と不安感を煽るオチの付け方が巧い。恐さを直接描かず間接的に描く。怪奇小説のお手本の様な作品。 ひこばえ(蘖)とは茂った草木の…