2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「偶然の審判」The Avenging Chanceアントニイ・バークリー

『世界短編傑作集3』編:江戸川乱歩 創元推理文庫 所収 有名なミステリ『毒入りチョコレート事件』の元になった物らしい。その『毒入り…』は未読なのだけど、何人もの探偵がいくつもの推理を展開してみせる構成で、ミステリのパロディというか、アンチミステ…

「茶の葉」The Tea Leaf エドガー・ジェプスン & ロバート・ユーステス

『世界短編傑作集3』編:江戸川乱歩 創元推理文庫 所収 これも小学生のころに、読んだ推理クイズの本に載ってた。話しとしては面白いのだけど、尖ったドライアイスを胸に差し込むには無理がありすぎる。それにドライアイスをポットに入れてたら、中で気化し…

「堕天使の冒険」The Adventure of the Fallen Angels パーシヴァル・ワイルド

『世界短編傑作集3』編:江戸川乱歩 創元推理文庫 所収 実話を元とにしているせいか、結構面白い。しかしトニイがあまりに浅はかすぎる。

「キプロスの蜂」The Cyprian Bees アントニー・ウイン

『世界短編傑作集3』編:江戸川乱歩 創元推理文庫 所収 最初の推理に厳密さが無さ過ぎ、犯人も複数同じ方法で殺して、事件性を疑われたらすぐに足がついてしまう。でも、まあまあ良かったかも。

『世界短編傑作集3』 編:江戸川乱歩 創元推理文庫

世界短編傑作集 3 (創元推理文庫 100-3)作者: アントニー・ウイン,江戸川乱歩出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 1960/12/19メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 17回この商品を含むブログ (27件) を見るミステリ小説アンソロジー "Great Short Stories of D…

「窓のふくろう」 The Owl at the Winodw G・D・H・コール & M・I・コール

『世界短編傑作集2』編:江戸川乱歩 創元推理文庫 所収 無理があり過ぎでは、「窓のふくろう」というタイトルもあまり生かされてない。

「急行列車内の謎」 Mystery of the Sleeping Car Express F・W・クロフツ

『世界短編傑作集2』編:江戸川乱歩 創元推理文庫 所収 極めて簡潔に書かれているが、状況を穴の無いようにしっかりと説明するのに、かなりのページ数を取られている。そのわりには驚くほどのトリックではないのでな少し物足りない。

「ブルックベンド荘の悲劇」 The Tragedy at Brookbend Cottage アーネスト・ブラマ

『世界短編傑作集2』編:江戸川乱歩 創元推理文庫 所収 三篇連続で機械トリックのネタ。自分はつくづくこういった、物理トリックには興味が無いことがわかった。だけど、ラストに意外な展開が待っていて(今となっては古典的なネタだけど)それは面白かった。

「好打」The Sweet Shot E・C・ベントリー

『世界短編傑作集2』編:江戸川乱歩 創元推理文庫 所収 とにかくゴルフ用語が沢山出てきてそれらの解説が無いので(新版にはあるかも)途中の経過がわからないことばかりだった。

「ギルバート・マレル卿の絵」Sir Gilbert Murell's Picture ヴィクター・L・ホワイトチャーチ

『世界短編傑作集2』編:江戸川乱歩 創元推理文庫 所収 子供のころ、推理クイズの本が大好きで何冊も読んでいた。その手の子供向けの本は有名なミステリからネタを持ってきている物が多く、ネタばらしの被害にあっていた。この作品も子供のころに既に知って…

「オスカー・ブロズキー事件」The Case of Oscar Brodski R・オースチン・フリーマン

『世界短編傑作集2』編:江戸川乱歩 創元推理文庫 所収 『刑事コロンボ』などで有名な、いわゆる倒叙推理物です。探偵役のソーンダイク博士が科学的な捜査を駆使して犯人を捕まえるのだけど、都合の良い偶然(兇器の発見とか)があったりしたので少し物足り…

「ズームドルフ事件」 The Doomdorf Mysteryメルヴィル・D・ポースト

『世界短編傑作集2』編:江戸川乱歩 創元推理文庫 所収 トリックがどうのと言うより、開拓時代のアメリカっぽさと、キリスト教的な考え方や、土俗的な考え方が色濃く作品無いに流れていて雰囲気を作っていていい。

「奇妙な跡」Die Seltsame Fahrite バルドゥイン・グロルラー

『世界短編傑作集2』編:江戸川乱歩 創元推理文庫 所収 障害のある病人が関わっているある意味タブーなミステリといった感じ。親切心を逆手に取った凶悪な事件である。

「赤い絹の肩かけ」 L'Echarpe De Soie Rouge モーリス・ルブラン

『世界短編傑作集2』編:江戸川乱歩 創元推理文庫 所収 ルパンのちゃんとした作品を読むのはこれが初めてだった。かなり面白かった。ルパンのガニマール警部に対するライバル的な友情を逆手に取る、古典的ながらもすっかり騙されてしまった。

『世界短編傑作集2』 編:江戸川乱歩 創元推理文庫

世界短編傑作集 2 (創元推理文庫 100-2)作者: モーリス・ルブラン,江戸川乱歩出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 1961/01/13メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 7回この商品を含むブログ (15件) を見るミステリ小説アンソロジー "Great Short Stories of De…

「放心家組合」 The Absent-minded Coterie ロバート・バー

『世界短編傑作集1』編:江戸川乱歩 創元推理文庫 所収 この小説はすごい。ラストの思わぬ展開、見事に探偵が負けてしまう話し。犯罪そのものも巧妙。 傑作だと言っていいできばえだが、ここに出てくる犯罪者(作中で明確に犯罪が立証されてはいないが)は、…

「十三号独房の問題」 The Problem of Cell 13 ジャック・フットレル

『世界短編傑作集1』編:江戸川乱歩 創元推理文庫 所収 これも小学校のころから名前だけは知っているが読んだことの無かった、「思考機械」と言われる人物の探偵物。なかなかお見事な脱出劇ではあるが、「どんな状況でも脱出出来る」というわりには、いささ…